AHD・HD-CVI・HD-TVI・HD-SDI・EX-SDI を徹底比較
防犯カメラには LAN ケーブルを使うネットワーク(IP)カメラと並んで、既存の同軸ケーブルを使って映像を送る方式が広く使われています。
同軸ケーブルはもともとアナログ映像伝送で使われてきたものですが、技術進化によって HD/フルHD に対応した方式も普及しており、工事コストを抑えつつ高画質化したい現場に適しています。
本記事では、同軸ケーブルを使う代表的な規格である
- AHD
- HD-CVI
- HD-TVI
- HD-SDI
- EX-SDI
のそれぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。
🟦 同軸ケーブル防犯カメラとは?
同軸ケーブルは、テレビのアンテナ線と同じ形式のケーブルで、1本のケーブルで映像信号を送る仕組みです。
従来のアナログカメラと同じケーブルを利用できるため、既設配線の再利用が可能で工事費を大幅に節約できることが大きなメリットです。
また、同軸ケーブルは電磁ノイズに強く、長距離配線にも向いている点も評価されています。最大で数百メートルの伝送ができる規格もあります。
🟦 各規格の特徴
◆ AHD(Analog High Definition)
AHD は、同軸ケーブルで映像をアナログ信号として伝送しながら
HD・フルHD 画質を実現する方式です。
従来のアナログと比べて高解像度化が進んでおり、400万画素以上のモデルも多くラインナップされています。
メリット
- コストを抑えやすい
- 対応機種が豊富
- 既存ケーブルの再利用がしやすい
デメリット
- デジタル方式に比べ、信号劣化が起きる可能性
- 方式によって互換性の注意が必要な場合あり(例:AHD1.0 vs AHD2.0)
◆ HD-CVI(High Definition Composite Video Interface)
HD-CVI は Dahua が主導した方式で、長距離伝送に強く、安定性が高いのが特徴です。
音声・映像・制御信号を同軸で同時に送れるモデルが多く、業務用・大型施設で多く採用されています。
メリット
- 長距離伝送に強い
- 音声・映像・制御信号の一括送信が可能
デメリット
- 商品ラインナップが AHD よりやや限定的(メーカー依存)
◆ HD-TVI(High Definition Transport Video Interface)
HD-TVI は、互換性と対応機器の豊富さが魅力の規格です。
同軸ケーブルでの長距離配線を維持しつつ、比較的高画質での撮影・伝送が可能です。
メリット
- 機器選択肢が豊富
- 既存配線の更新や新規導入に対応しやすい
デメリット
- デジタル信号方式と比べるとノイズの影響を受けやすい場合あり
◆ HD-SDI(High Definition Serial Digital Interface)
HD-SDI は非圧縮のデジタル方式で、放送用映像規格がベースです。
信号をデジタルのまま送るため画質劣化が少なく、高精細映像を優先したい現場で評価されています。
メリット
- 非圧縮で高品質映像
- 画質劣化が少ない
デメリット
- 配線距離が比較的短い(高品質ケーブル必須)
- コストがやや高め
◆ EX-SDI(Extended SDI)
EX-SDI は、HD-SDI を拡張した信号方式です。
HD-SDI と同等の高画質を維持しながら、より長距離伝送が可能になったモデルもあります。
メリット
- 高画質を維持しながら長距離伝送が可能
- デジタル映像伝送のメリットも享受
デメリット
- 対応機器が限定される場合あり
- 専用機器との組み合わせが必要な場合あり
🟦 同軸方式のメリット・デメリット
✔ メリット
- 既存同軸ケーブルの再利用が可能(工事費削減)
- 長距離配線に対応する方式が多い
- 簡単な配線設計で導入しやすい
⚠ デメリット
- デジタル方式(IP)と比べて映像解析機能が限定的
- 信号劣化やノイズの影響を受けやすい場合がある
🟦 用途別の選び方
| 用途 | おすすめ方式 |
|---|---|
| 安価で基本的な監視 | AHD |
| 長距離・安定性重視 | HD-CVI / HD-TVI |
| 高画質優先 | HD-SDI |
| 高画質+長距離 | EX-SDI |
用途・設置環境に合わせて最適な方式を選びましょう。
🟦 まとめ
同軸ケーブルを使う防犯カメラは、既存配線を活かして高画質化したい現場に最適な選択肢です。
各規格にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、
「コスト」「画質」「配線距離」「互換性」などの観点から、最適な方式を選ぶことが重要です。
同軸方式について理解し、最適な防犯システムを構築するための参考にしてください。


