防犯カメラの配線方式にはさまざまな種類がありますが、
現在でも多くの現場で採用されているのが同軸ケーブルを使用した防犯カメラです。
ネットワークカメラが普及する一方で、
同軸ケーブル方式が選ばれ続けるのには、明確な理由があります。
本記事では、防犯カメラで同軸ケーブルを使用するメリットを中心に、
どのような現場に向いているのかをわかりやすく解説します。
同軸ケーブルを使う防犯カメラとは
同軸ケーブルを使う防犯カメラは、
映像信号を同軸ケーブル(BNC端子)で録画機(DVR)へ伝送する方式です。
AHD・HD-CVI・HD-TVI・HD-SDI・EX-SDIといった方式があり、
高画質化が進んだ現在でも多くの施設で活用されています。
同軸ケーブル使用の主なメリット
① 既存配線をそのまま活用できる
同軸ケーブル方式最大のメリットは、
既存の同軸配線を流用できる点です。
- 過去に設置したアナログ防犯カメラの配線を再利用できる
- 配線工事の手間・コストを大幅に削減できる
- 建物を大きく改修せずに更新できる
特に、マンション・工場・商業施設などでは、
配線の引き直しが不要になる点は大きなメリットです。
② 映像が安定しやすい
同軸ケーブルは、長年映像伝送に使われてきた実績があり、
ノイズの影響を受けにくく、映像が安定しやすい特徴があります。
- ネットワーク環境に左右されにくい
- 回線混雑による映像遅延が起きにくい
- 常時安定した映像監視が可能
「確実に映像を残す」ことを重視する現場では、
同軸方式の安定性が評価されています。
③ 設定や運用がシンプル
同軸ケーブル方式は、
IPアドレス設定やネットワーク構築が不要なため、
初期設定や運用が比較的シンプルです。
- カメラと録画機を接続するだけで映像確認が可能
- 専門的なネットワーク知識がなくても扱いやすい
- トラブル時の切り分けがしやすい
防犯設備の管理担当者が常駐しない現場でも、
安心して運用しやすい点がメリットです。
④ 導入コストを抑えやすい
同軸ケーブル方式の防犯カメラは、
機器構成が比較的シンプルなため、
導入コストを抑えやすい傾向があります。
- 録画機+カメラ構成が明確
- 既設配線の流用で工事費を削減
- 小〜中規模システムに向いている
「まずは基本的な防犯対策を整えたい」という場合にも適しています。
⑤ 屋外・長距離配線に向いている
同軸ケーブルは、
屋外設置や長距離配線にも強いという特性があります。
- 屋外環境でも信号が安定しやすい
- 数十〜数百メートルの配線が可能
- 工場・駐車場・敷地監視に適している
同軸ケーブル方式が向いている現場
次のような現場では、同軸ケーブル方式が特に向いています。
- 既存の防犯カメラ設備を更新したい
- ネットワーク環境を極力使いたくない
- 安定性を最優先したい
- 導入・運用コストを抑えたい
まとめ|同軸ケーブルは今も有効な選択肢
同軸ケーブルを使用した防犯カメラは、
「古い方式」というイメージを持たれがちですが、
実際には安定性・コスト・更新のしやすさという点で、今も多くの現場で選ばれています。
設置環境や目的に合わせて、
同軸ケーブル方式とネットワーク方式を正しく選ぶことが、
防犯効果を最大化するポイントです。


