防犯カメラ設置の基本において、設置場所や機器の種類などが重要なポイントとなります。
- 防犯カメラの死角を作らないように防犯カメラの設置位置や向きなどをしっかり検討し、戸建てでは玄関出入口、勝手口、駐車場などです。マンションなどでは出入口、駐車場、駐輪場、ゴミ置場などの死角が内容に設置することです。
- 注意点としてはプライバシーの侵害にならないよう、他人の部屋や窓を映さないように設定することが大切です。また、路上に面した設置場所では、道路交通法に抵触しない範囲で設置を行いましょう。設置後は定期的な点検・メンテナンスが必要であり、故障や画質の低下を防ぐことが大切です。
機器の種類には、同軸ケーブルで接続するタイプとLANケーブルで接続するタイプがあります。
- 同軸ケーブルで接続するタイプは「AHD、HDTVI、HDCVI」や「HD-SDI、EX-SDI」あり、基本的にはDVRとカメラを同軸ケーブル(3C-2V、5C-FB)を使用し有線接続します。
- 一般的には「AHD、HDTVI、HDCVI」の方式の防犯カメラを設置するケースが殆どです。
AHDカメラとは
- AHDカメラとは「Analogue High Definition(アナログ高解像度)」既存のアナログカメラで使用している同軸ケーブルを使用しハイビジョン画質にすることが出来ることカメラです。
- AHDカメラは韓国のNEXT CHIP社が開発した映像チップ搭載のカメラ総称で、早い段階から規格をライセンスフリー化したことや、初回からハイビジョン Ver1.0:1280×720(約92万画素)対応であったことから現在最も普及している同軸ハイビジョンカメラです。 現在ではVer2.0:1920×1080(約200万画素)、Ver3.0:2592×1944、Ver4.0:3860×2160も販売されており、送信チップ側でデジタル画質を圧縮&アナログ信号変換して伝送を行い、受信チップ側で再度デジタル変換を行うことで長距離延長を可能にしています。 しかしデータ圧縮・解凍の際に劣化が起こるため他のアナログHD規格で比較すると画質はやや劣ります。
HDTVIカメラとは
- HDTVIカメラとは「High Definition Transport Video Interface(HDトランスポートビデオインタフェース)」既存のアナログカメラで使用している同軸ケーブルを使用しハイビジョン画質にすることが出来ることカメラです。
- HDTVIカメラはアメリカのTechPoint社が開発した映像チップ搭載のカメラ総称で、Ver1.0:1280×720、Ver2.0:1920×1080、Ver3.0:2592×1944、Ver4.0:3860×2160となっております。HD-TVIはAHDより若干高画質ですがAHDよりも高コストであるため、日本でのシェアはHD-TVIはの方が若干少ないようです。
HDCVIカメラとは
- HDCVIカメラとは「High Definition Composite Video Interface(高解像度コンポジットビデオインターフェイス)」既存のアナログカメラで使用している同軸ケーブルを使用しハイビジョン画質にすることが出来ることカメラです。
- 中国のDahua Technologyは特許を取得した独自システムを2012年に発売して以来、技術を開発した企業として、この技術への投資を継続し、同軸ケーブルベースの既存システムをリニューアルし同軸ケーブルで4Kの解像度を初めて実現し、アナログ監視に IoTを初めて導入したのは Dahuaです。
近年では赤外線付きやマイク、スピーカー搭載などがあります。最新技術では同軸給電(PoC)などがあり、白色LED/IR LEDのディアル照明対応の新機種も販売されています。